at 中華屋 11/24(金) 14時

ランチの伝票を挟んだ黒地にワインレッドの「伝票挟み」を持ちレジに向かう。
「今日は見なかったか……」
あの子、いやあの女性は何歳ぐらいだろうか。26〜29才といったところで、髪は肩までのショート。顔は……実は正視できていない。顔を見るとこちらの意図や動揺が伝わるかもしれない。
その中華屋はレジが二つ有り、向かって左側のレジでその女性が電話の応対をしていた。慌ててベルトをちゃんと廻して身なりをきちんとする。
右側のレジに伝票を出す。「伝票挟み」はそのまま出すのではなく、開いて、レジの係が金額を見えるようにして渡すのがマナーというものだ。
「1,350円です」
料金を渡しつつ左側のレジの様子をうかがうと、電話が終わり何かをメモしているようだった。夜の宴会予約でも入ったのだろうか。いずれにしろ昼間来るだけの自分には関係がない。
入口を出る時にこちらに顔を向けるかなと意識したが、今日は結局視線はあわなかった。
少し寂しいが、また来週会いに来ることにした。